drunken J**** in a motel room

文字通り酔っ払った時に書いてるブログ

check your lipsticks before you get to the town

新しい季節が来るときに私が一番恐れているのは自分の異動じゃなくて行きつけのお洋服屋さんの担当さんがいなくなることだろう。

今の服屋に通いはじめて4年、ついにその時が来た。

涙の別れの挨拶をした。

 

担当さんがいなくなったあとの服屋に行くのはなんだか気まずいし、はじめての店のような気もするのでたいてい居心地が悪い。

 

別の店を開拓すべき頃合いなのかもしれない。

 

お洋服は販売員さんとのコミュニケーションの中で広がっていくものなので、いい関係を築けるかどうかでその後の洋服人生が変わってしまうのだ。

 

担当さんのいないその洋服屋に行って、別の店員さんとなんだか噛み合わない会話をしたあと化粧品売り場に行く。

阪急には百貨店とは別の場所にカジュアルダウンした化粧品売り場派出所があるので私はそこに向かう。

threeの2020春コレクションセットをなんとなく買ってみた。

アイパレットが欲しくてセットの口紅はいらねーなーとかおもいながら。

 

 

いつまでもルポールのドラァグレースS12を放映してくれないNetflix Japanに愛想をつかしてWOWにまたお金をはらって新シーズンを見出した。

ファッショニスタシーズンだね。やったね。

 

最近ルポール御大にはアンビバレントな気持ちを抱きつつあるけれど、

we're just humans in drag

と聞いてから私はそうやって生きている。

 

そんな服着てどこいくのとか、おしゃれすぎるとか、そんなことをいわれてもお洋服が好きなんだから着飾って出ていくのはやめられない。

おしゃれすることを許してくれる街に住みたい。

生き抜くために洋服を着るのだ。

 

ドラァグクィーンたちにシンパシーを抱くけれど、彼女たちの化粧に対するこだわりについては楽しそうだけどそこまでできねえやと思って過ごしてきた。

逆さまつげだからまつげカーラーをしても意味がないしマスカラもつけない。

口紅は塗らず、ディオールの唐辛子成分の入った唇がプルプルするやつだけつけている。

 

 

2020年の春のthreeの口紅をなんとなく家に帰ってつけてみる。

鏡をみると、こんなにしっくりするものがあったのかと驚く。

 

 

ああこういう気分になるために彼女たちは着飾るのだ。

 

by アップルシード